ノームの森を悪者から守るガーディアン ガーダーウルフ
ノームの森を悪者から守っているガーディアン“ガーダーウルフ”を紹介

基本情報
- 名前
- ガーダーウルフ
- 科
- ユグドラシル科
- 大きさ
- 2m程度
ノームの森のガーディアン

ガーダーウルフは、ノームの森が『ノームの森』と呼ばれるずっと以前から、森を守っているオオカミです。体の色が特徴的な緑色をしていて、日に照らされると毛先の方が、燃えるようなオレンジ色になるのが神秘的。とても大きな体をしていて、人間たちの話では「牛と同じくらいだ」と言われていましたが、少し大げさかもしれませんね。昔は、今よりもずっと数が多く、うっかり森に入った人間とバッタリ出くわす、なんてこともあったかもしれません。その時の恐怖心から、大げさに話が伝わったのかもしれませんね。
また、『創世記』では「“世界樹のしもべ”として、森に入った人間の持つ悪い心を嗅ぎつけて襲いかかる」と言われていますが、このことは、案外本当かもしれません。なぜなら、ノームたちが森にやってきて、ある役割を担(にな)う様になってからは、ガーディアンとしての役割が減ってきていますので。
ノームや他の森の住人とは仲が良く、特に、ノームに鼻のところをなでられるのが好きみたいです。さっきまでのりりしい顔が台無しになるくらい、ゆるみきっただらしのない顔になってしまいます。
ジェヴォーダンの獣

1700年代、フランスのジェヴォーダン地方に、牛のように大きな獣が現れました。その獣は、女性や子ども、家畜など襲って、住民をとても怖がらせました。この獣は、「1匹ではなく2匹であった」「いやいや複数だった」などともいわれていますが、優秀なハンターによって退治(たいじ)され、事件は解決したのでした。
同じ時期、『ノームの森』のガーダーウルフの若いオスが何匹か行方不明になりました。『ノームの森』の住人たちの間では「人間の村に近づきすぎて、イヴの子たちの持つ悪意に毒され、我を失ったガーダーウルフの仕業なのではないか?」という噂(うわさ)が流れました。というのも、そのジェヴォーダンという地域までは、とてつもなく遠かったのです。そんな『ノームの森』まで噂が届いたことがおかしなことだった上に、ガーダーウルフが何匹かいなくなったタイミングだったので、『ノームの森』は珍しく大騒ぎになったのでした。みんな、ガーダーウルフの仕業ではないことを願いながらも、本当のことはわからないまま現在に至っているのです。その後、行方不明になった若いオスたちは、二度と森には戻ってこず、どうなったのかは誰も知りません。この事件に関係がなく、どこかで無事に幸せな天寿(てんじゅ)をまっとうしてくれていたら良いのですが。
子オオカミの訓練

最近は、ノームたちのおかげで、ガーディアンとしての役割もずいぶんと減っている、誇り高いガーダーウルフ族ですが、『悪意あるもの』に襲いかかった経験のあるものがほとんどいなくなっています。年をとったガーダーウルフの一部が、わずかに経験があるものの、本来の役割をまっとうするだけの技術が失われつつあるのです。そこで、子どものガーダーウルフは、森の住民の協力を得て『相手を威嚇(いかく)する術』を練習しています。
この練習に、一番付き合うのはノームたちです。
「ガオーッ!!!」
「あ-、今のは、凄い迫力じゃったぞ!」
「バーッ!」
「うーん、今のは、いまひとつ。」
「フニャ~~~」
「ありゃー、これは落第点じゃなあ~。」
と、こんな感じで厳しい(?)練習が続くのです。これで本当に効果があるのかは、誰にもわかりませんが、大人のガーダーウルフは、体も大きく、見た目もわりと怖いので、その頃には、練習の成果がでるのかもしれませんね。