ノームの森~The Forest of Gnome~

(作)梶木かじき遊仁ゆうじ

ファットベリーヒルに住む、ノーム達の良き隣人 ピグミー・ピグミー族

ファットベリーヒルで生活するトロール“ピグミー・ピグミー族”を紹介

基本情報

名前
ピグミー・ピグミー族
種族
トロール
大きさ
15cm程度
居住地域
ファットベリーヒル

博識で器用、心優しい力持ち

トロールには4種の種族がいます。その中の一つ、ピグミー・ピグミー族は、ファットベリーヒルに住んでいます。全身きれいな毛で覆われているのが特徴です。成長するにつれて、目の周りや手の甲から少しずつ毛が生えてきます。顔がうぶ毛でおおわれるころが、ちょうど人間でいう20歳くらいにあたり、その時に、大人になったお祝いをするのが習わしです。
乱暴者(らんぼうもの)のイメージが強いトロールですが、そのイメージとはちがって、ピグミー・ピグミー族は、自然を愛する心やさしい種族なのです。テントで生活をしていて、自然の知識や知恵がとても豊かです。見た目の小ささから想像できないくらい、力持ちでもあります。狩りや魚とり、野菜を育てたり、木の実を集めたりして生活しています。
彼らは、とても器用でもあります。木や石を材料に、彫刻をつくるのが大好きです。主に、森の動物がモデルですが、ノームたちもよくモデルになっています。ピグミー・ピグミー族の作る木工芸は、ノームたちの間でも人気なのです。

教授

はじめ、ピグミー・ピグミー族とノームたちは仲良くありませんでした。後からやってきたノームたちをピグミー・ピグミー族たちは『得体(えたい)のしれない者たちだ』と警戒をしていたのです。ノームたちがやってきてからしばらくして、ヤッポロン河の氾濫(はんらん)が原因で起こった大災害をきっかけに、ノームたちとピグミー・ピグミー族は徐々に仲良くなっていきます。
ところで、ピグミー・ピグミー族の長老の中には、ノームたちの文化に興味津々な長老がいます。その長老は、研究と観察のために、わざわざノームの村に引っ越したほど。この長老のおかげで、ノームはピグミー・ピグミー族の言葉を、ピグミー・ピグミー族はノームの言葉をペラペラにしゃべれるくらい仲良くなったのです。みんなは、彼を親しみを込めて『教授(きょうじゅ)』と呼んでいます。そして、『教授(きょうじゅ)』は、今日もお互いの親睦と理解を深めるために、あっちのノームの村に…、こっちのトロールの村に…、と走り回るのです。かなりの高齢ですが、元気ですね。

ノームの石像

あの大災害のあと、ピグミー・ピグミー族は、ノームとの友情の証として、『ノームの石像』を贈りました。この石像は、『キノコの傘村』の中央広場で、今も見ることができます。その他にも、ファットベリーヒルの入り口など、ノームの森のいろいろな所に『ノームの石像』は設置されています。ピグミー・ピグミー族の独特の世界観でデザインされた石像は、彼らの中でもとびっきり腕の良い職人さん数人によって、何か月もかけて彫られたものでした。このときは、鉄のノミと鉄のハンマーで彫られましたが、見事な仕上がりに、ノームだけでなく、石像を贈ったピグミー・ピグミー族も驚き、喜んだそうです。
最近では、ノームたちが『オリハルコン』を発見したことで、鉄でできた道具よりも、じょうぶで錆(さ)びず、石でも軽々彫ることができる道具を手に入れられる様になりました。そのため、以前よりも細かい表情や模様を石像に施すことが可能になりました。ピグミー・ピグミー族は、さらに腕を振るって彫刻を楽しんでいるのです。