ノームの森のブルドーザー? ユグドラオオカブトムシ
ノームの森のブルドーザー?力仕事はお任せ!“ユグドラオオカブトムシ”を紹介

基本情報
- 名前
- ユグドラオオカブトムシ
- 科
- オオカブトムシ科
- 大きさ
- 15cm程度
- 生息地
- 世界樹周辺
変わった特徴
ユグドラオオカブトムシは、『ノームの森』が暑くなる季節に成虫になって、土から出てくる大きなオレンジ色のカブトムシです。蜜を食べるために『世界樹』に集まり、幹のあちこちにくっついています。『世界樹』の蜜が大好きなので、とてもパワフル。森の昆虫の中でいちばんの力持ちなのです。リスはもちろんのこと、ファーラビットという小さなウサギも突き飛ばせるのです。だから、『世界樹』に住んでいるリスは、ユグドラオオカブトムシが蜜を食べているところには絶対に近づかないようにしています。
このカブトムシの一番の特徴は、メスにも角があり、メスの方が角が立派だということ。これは、専門家の話では、たばごを産む時に、土を耕(たがや)して柔らかくするためものだそうです。そのため、力もメスの方が強いのだとか。人間の世界にこのカブトムシがいたら、みんな、こぞってメスを探すのでしょうね。
カブトムシマザー

ノームの中には自称『昆虫博士』がたくさんいますが、その中でも、このユグドラオオカブトムシを専門にしている二人組がいます。そのうちのひとりは、特に『カブトムシマザー』と呼ばれており、難しい飼育に成功するほどのユグドラオオカブトムシ・マスターなのです。栄養たっぷりの土、そして、適度なスキンシップで、自然に育つユグドラオオカブトムシよりも、1.5倍ほど大きく育てることができるのです。
実は、このユグドラオオカブトムシの幼虫は『たかいたかい』が大好き。冬の間でも、たまに土から出てきては『たかいたかい』をしてほしいと求めてきます。1匹をしていると、他の幼虫も次の番を狙って近づくほどです。なぜ『たかいたかい』が好きなのかは、よくわかっていませんが、ユグドラオオカブトムシは、とても賢(かしこ)い昆虫のようですね。さなぎになる直前は、幼虫もかなり大きくなっているので、『カブトムシマザー』は大変なようです。
パワフルを活かしたアルバイト?

成虫は、たまごを産むまでの間、そのありあまる力を活かして、力仕事で困っているノームやピグミー・ピグミー族の元にお手伝いに出かけます。この時、ユグドラオオカブトムシの専門家の二人組のもうひとりが活躍します。このノームは、特製糖蜜(とくせいとうみつ)や、『世界樹』の蜜、でんぷん粉などを材料にして作る特別性ゼリーを上手に利用して、ユグドラオオカブトムシをあやつります。木や大きな草の根を抜いたり、土を耕す作業を助けているのですが、『世界樹』の蜜で育っているパワフルなユグドラオオカブトムシにとっては、朝ごはんを食べる前の軽い運動ぐらいなのです。暑い季節の短い間だけのお手伝いなのですが、みんなとても喜んでいます。
お礼には、特性の糖蜜(とうみつ)をプレゼントしています。この糖蜜は、『世界樹』の蜜と、糖度(とうど)の高い樹液を出す『サトウクヌギ』類の樹液を混ぜ合わせてから煮詰(につ)めて作ります。原料の割合にこだわったり、樹液をとる時期にこだわったりして、作る人によって全く違う味わいがあるのが魅力なのです。もちろん、ユグドラオオカブトムシ専門家もこだわって作った糖蜜を利用しています。
空き缶ライバル

ユグドラオオカブトムシは、ノームの森の境(さかい)近くまで飛んでいくことがあります。『世界樹』の樹液をお腹いっぱいになるまで食べているので、とてつもなく遠い森の境までも、パワフルに飛んでいけるのです。お目当ては、ジュースの空き缶(あきかん)。心無い人間が、ポイ捨てした空き缶に残っている甘いジュースをおやつに食べに行くのです。
実は、『ノームの森』には、他にも空き缶目当てに森の境近くまで出かける者がいます。ノームの鍛冶屋(かじや)さんです。空き缶や、捨てられたおもちゃなどを持ち帰り、いろんな物に作りかえる材料として利用するのです。特にすてきな絵が印刷された空き缶は、お気に入りの材料なのです。そんなノームの鍛冶屋さんも、この季節はライバルが多く、ほとほと困り果てています。遠くまで出かけても、すてきな絵の空き缶が手に入らないのです。ねらった空き缶がユグドラオオカブトムシのねらう空き缶と同じになり、さんざんな目に会うこともしばしば。鍛冶屋さんは、暑い季節は、鍛冶仕事を休んで、廃品回収(はいひんかいしゅう)を楽しみたいのですが、この時期の廃品回収は諦(あきら)めようかと、毎年思っているようです。