ノームの森~The Forest of Gnome~

(作)梶木かじき遊仁ゆうじ

ノームたちの暑い季節の過ごし方~蛙ヶ池~ 暑い季節のレジャー

暑い季節に、ノームたちが蛙ヶ池でどの様に楽しむかを紹介

飛び込み台

暑い季節になると、ノームたちは蛙ヶ池(かえるがいけ)に泳ぎにいきます。蛙ヶ池には、専用の飛び込み台や、ミニプールのような小さな池などがあるのです。
池の北東側の岸は、崖のようになっていて水深も深くなっています。水面から少し高さがあるので、大工さんが苦労して専用の飛び込み台を、こしらえてくれました。元気いっぱいなノームは、浮き輪を持ってここでの飛び込みを楽しみます。
ちょうどこのころになると、ユグドラオオガエルのおたまじゃくしも大きくなっていて、深いこの場所まで泳いでくることも多いのです。だから、この飛び込み台あたりは、とてもにぎやかな場所になります。

いかだで海賊島探検!?

蛙ヶ池の南部には『海賊島(かいぞくじま)』と呼ばれる小さな島があります。『海賊島』へは泳いでも行けますが、みんな“いかだ”で向かいます。2人から3人でいかだを漕いで進むのです。この島のまわりは『柱石(はしらいし)』と呼ばれる縦に長い石で囲まれていて、上陸できる場所は1ヶ所だけです。柱石にぶつからないように注意しながら進むのが、冒険の様でスリリング。
島は、小高い山のようになっていて、頂上には、カエル3きょうだいの末っ子の“ドクター”の家があります。診察以外ではだれとも関わりたがらないドクターは、この時期にはうんざりしているようで、静まり返る夜中にしか家から出てこなくなります。
この島が『海賊島』と呼ばれているのは、上陸した場所からすぐの崖(がけ)になっているところに洞窟があるからです。伝説では、海から逃げてきた海賊がこの洞窟に宝を隠した、と言われています。本当のことはわかりませんが…。この洞窟は門で固く閉ざされていて、入ることはできません。

フロッグスタイル

一部のノームたちの間では『フロッグスタイル』の水着が流行しています。鍛冶屋さんが作ったカエルの目の形をした水中めがねに、帽子屋さんと布屋さんが協力して作った水かき付きの手袋とブーツを使って泳ぐのです。泳いでいると、カエルにしか見えない…、という話もありますが、実際のところはわかりません。人間の世界でいうところの『カエルのコスプレ』と言ったほうが正しいかもしれませんね。
思い思いの暑い季節の楽しみ方で、みんな楽しく過ごしているのでした。