ノームの森~The Forest of Gnome~

(作)梶木かじき遊仁ゆうじ

ノームの森を見守る心優しいカエルのおばけ? カエル3きょうだい

ノームの森を見守り、重要な役割を担うカエル3きょだいを紹介

基本情報

名前
カエル3きょうだい
ユグドラオオガエル
大きさ
50cm程度

ユグドラオオガエルのおばけ?

遠い昔、『カエルヶ池(かえるがいけ)』に突然あらわれた“ある生きもの”によって引き起こされた災害を生き残ったユグドラオオガエルの3匹。この時のなにかの影響で、3匹は、少しずつ『人化(ひとか)』していき、とてつもなく長生きになったのです。
過酷な災害を生き延びた3匹…、いえ、3人は、今では、ゆったりと楽しく暮らしているのです。

カエルマジシャン

3きょうだいの長男。(ユグドラオオガエルの卵の数は多いので、本当に長男かどうかはわからないけれど。)生まれた順では3きょうだいの真ん中。とっても不思議な力を持っていて、いろんなことを知っている、ノームの森の魔法使いなのです。カエルヶ池の北部に建っている『三ツ星館(みつぼしやかた)』に、ペットのビックリ箱と一緒に住んでいます。このビックリ箱は『プポプポ』と言う名前で、館にあったおもちゃのビックリ箱に、カエルマジシャンが魔法で命をあたえたものらしいのです。彼は、このプポプポを溺愛(できあい)しているのです。いやはや…。

そんなカエルマジシャンには、実は秘密があるのです。彼は不思議な本と鍵を持っていて、これだけは、なにがあっても絶対に触らせないのです。これが何なのか、だれにもわかりません。そういえば、この鍵は、図書館の館長さんが持っているカギとそっくりだったような…。時々、2人はふらりといなくなって、1週間くらい帰ってこないことがあります。どこで何をしているのか…?謎なのです。そして、もう一つ小さな秘密があります。カエルマジシャンの髪の毛とヒゲは、カツラと付け髭(つけひげ)なのです。色んなバリエーションをそろえているとか。まあ、バレバレですけどね。

そんなカエルマジシャンは、ノームたちのことを、あれこれ気にかけ、お世話をしてくれる優しいマジシャンでもあります。3きょうだいの中では、一番、ノームたちと関わりの深い存在なのです。

カエルミュージシャン

カエルミュージシャンは1番上の長女。3きょうだいのお姉さんです。自由奔放(じゆうほんぽう)な性格で、よくふらりと旅に出かけます。ピグミー・ピグミー族の影響でテント生活をしているせいか、旅の生活も慣れているのでしょう。

ノームの森にいる間は、カエルヶ池の東部がお気に入りのキャンプ地です。季節になると池に浮かぶ『オオハス』に腰かけて、かえったユグドラオオガエルのおたまじゃくしに歌や音楽を聞かせています。ノームの森では親しみをこめて『カエルの学校』と呼ばれています。『カエルの学校』が開かれている時期は、ノームやピグミー・ピグミー族の子どもも、岸からカエルミュージシャンの歌や音楽を楽しんでいます。頼めば、この季節以外でも歌や音楽を聞かせてくれるみたいです。今日は、2人のノームが、オカリナを聞かせてもらっていますね。

彼女は、ピグミー・ピグミー族の伝統的な様式(ようしき)の服を着ますが、とてもおしゃれなので、自分なりに帽子やマフラーを合わせてファッションを楽しんでいます。自分で帽子や服をデザインすることもしばしば。音楽に服のデザインに…、ノームの森一番の“アーティスト”なのですね。

カエルドクター

カエルドクターは3きょうだいの末っ子。次男です。カエルヶ池の南部、『海賊島(かいぞくじま)』と呼ばれる島にひっそりと住んでいます。彼は、他の2人とは違って、人と関わりたがらず、めったに姿を見ることがありません。けれども、病人やケガ人が出ると、昼夜問わずに駆けつけてくれ、親身に診(み)てくれるので、とても頼もしい存在なのです。無口で不愛想(ぶあいそう)ですが、ノームの森のみんなは、そんな彼を慕(した)っており、見かけると近づいてきては話をしようとするのです。けれども、彼は、あまりかまってほしくなさそうです…。

遠い昔の、あの災害の時、彼は“ある生きもの”に左足を食べられてしまいました。『人化(ひとか)』した後は、このことがきっかけで医者を目指します。『三ツ星館』にあった医術の本で勉強し、自分で自分の義足まで作ったりして、医術のエキスパートとなったのです。今では、ノームの森で一番頼れるお医者さんなのです。